「うん、いや、言ってることはよくわかるよ。どういうやり取りがあったかまで八割がたまで想像がつく。あなたの怒りはもっともだ。だから遠慮なく存分に、あんな危険物を官職にねじ込んだ僕の歴史的迷人事を罵ってほしい」
今回はイクタが復活した事によって、何とかバランスを取り直した帝国の内政編。
狐が相変わらず好き勝手していたり、以前から言われていたように傾きかけの帝国の延命措置な感じで、盛り上がりには欠けましたな。
……イクタが投与した劇薬、文官ヴァッキェが本当に劇薬だなぁ、と。見ていて怖い。
凝り固まった空気を壊したり、苛烈な女帝シャミーユと距離を縮めたりして、決して無能ではないんですけどね。
初対面の狐にも物おじせず絡んでいって、イクタが「あの狐から常識を疑われるという未曽有の経験」をする羽目になっていました。
いや凄い。こっちの寿命の方が縮みそうだ。ヨルガも大変だろうなぁ。
シャミーユとイクタは出来るだけ一緒にいるように行動していましたが。
流石に四六時中行動を同じくするわけにもいかず。別行動中に、中々厄介な状況が発生していましたが。
狐が跋扈している以外にも、ああいうのを見ると帝国崖っぷちだなぁ、と思います。
最もアルデラ教団の方やキオカの方に運営ぶん投げられるほど安心できるかっていうと、あっちはあっちで不穏というか火種に事欠かないからなぁ……
アルデラ教団との交流が途絶した隙を縫って、帝国でも爆砲を採用したり、キオカと水をあけられた技術格差の穴埋めにイクタが励んでますが。
そんな折、教団とキオカと帝国の代表による三国会談が持ち掛けられて。
様々な思惑からそれを飲み、イクタとシャミーユが赴いてましたが……そこにアナライ博士まで紛れ込んでいて。
え、この御仁ヴァッキェとは別方向で引っ掻き回すことしかしなそうなんですが、何で連れてきた共和国宰相……!