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スアロー いや、少年らしいといえばらしいが・・・純粋であることと、責任が重いことは別だろう。もう少し軽く考えてもいいんじゃないかと思っていたんだがね。
FM(祭燕) 「ああ、自ら思い定めた道でない限り、どんな硬い意志でも砕けはするだろう。個人的にはひとちで組織を担うほど強いよりは、どこかの組織に寄り添うことをお奨めしておく」


虚淵さんが暗殺者プレイを楽しんで、重要人物の拠点に忍び込んだら、そこにいたのはプレイヤーでした、と。
不死商人、禍グラバ。
かつての戦争において、2大国を手玉に取り、戦争を継続できなくした狸。
後書きにもありましたが、禍グラバからすれば、起き抜けに目の前に暗殺者がいるとかいうのっぴきならない状態なわけですが。
何か一つ言葉を間違えたら殺されるかもしれない状態でも、飄々としている禍グラバが老獪さが出てていい感じ。

クリエイターをPLに迎えているだけあって、ロールプレイの一つ一つが光って見えますね。

婁(抑揚のない声で)腹に一物あると思って接したほうが、得策でしょう。
スアロー 婁サンハホント、ミンナノ守り神ヤデ・・・・・・(棒)


表向きは、チームの為を装って発言しているあたり婁さんが本当に怖い。
プレイヤーとしては、設定やらを知っているから恐ろしいけど、キャラクターは徹底的に疑うほどの粗を出してないんですよね。本当に暗殺者が似合いすぎていてもう・・・

禍グラバを脅すために婁が「自分は一人ではない」と張ったりかますところ。
2国の軍に挟まれた状況を改善するために、禍グラバが打った一手も油断ならない存在だと示してましたし。
最後の戦闘でのスアローの一撃も恐ろしい威力でした。
この巻だと、道行きに悩んでいる忌ブキやその傍にいるエイハがまだ癒しですねー。
これが回を重ねると黒玉さんが出てきたりするわけですけど。

一方でスアローが合言葉を忘れるための判定をしたりユーモアもあるんですよね。
シリアスな部分もあるし、スアローとかだと盆暗な演出もあったりして、うまいバランスだよなぁ、と。
おまけに、PCたち以外にも個性があって魅力的なキャラクターもいるんですよね。
祭燕さん結構好きですよ。まぁ、個性とか魅力がありすぎるあまり・・・っていうキャラもいるんですが。
まぁ、序破急の、序の部分であるわけで、まだ穏やかだなぁ、と思います。本当に。

最後、ドナティアが動きを起こしたり、1巻で助けられた阿ギトも手を打ったりと、動き出してきた感じがしますねー。
この巻の最後で、迷っていた忌ブキも道を定めました。
次からは、序破急の破。ここまでの積み重ねが、どう生かされあるいは壊されていくのかが見ものです。