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「死に方とは生き筋によって導かれるもの。しかしながら、人の生き方は決してひとつきりではないのであります。小官は兄と同じく、騎士として生き、騎士として死ぬことを望むのでありますが――ミアラ殿はどうなさりたいのでありますか?」

 

帝国、共和国、ラ・サイア・アルデラミンそれぞれの思惑によって成立した三国会談。

その場に、共和国は瀆神者と教会側から忌まれているアナライ博士を引っ張ってきて。

一体何を考えているのやら、と思いましたが。そのあたりの事情もしっかり序盤で説明が入ったのは良かったですねぇ。

 

仮にこのまま帝国を滅ぼしたとして。その後、教会と共和国の関係はどうなるのか。

教会側の行動に不審な点があり、隠している手札を暴きたかった、とか。

それ以外にも教会があの帝国の狐に位をくれてやっているのは何故なのか、とか。

イクタと共和国宰相がお互いどんな思いを抱いているのか、とか。

途中で、ジャンがアナライ博士の弟子となって以降初となる対面をしたイクタとジャンが「お前は弟弟子、兄弟子を敬え」「ふざけるな」と言う感じのやり取りを始めたのは笑った。立場ある男どもが、会談やっている地でなにしてるのか……

そうした各陣営の考えとかがしっかり描かれた、会談らしい会談だったと思います。序章は。

 

三国会談はアナライ博士の独壇場、みたいな感じになっていましたが。

そこで精霊たちが一斉にある問いかけを発して。その問いの答えを求めて、三国はそれぞれ協調して行動する事に。

1つの問いに答えると、次の問いが出てきて。その度に正解を探し動き回ることに。

道中、イクタとジャンがそれぞれの過去を語り合う場面や、ミアラとルカーンティの模擬戦と兄語りなんかもありました。それぞれ魅力的なシーンだったんですが……

 

精霊たちの最後の問いに答えた先に、明らかになった真実のインパクトがすごすぎた。

え、これファンタジー戦記だと思ってたんですが、SFだったの!? と言いますか。

タイトルに込められていた意味が明らかになると、いつから想定されていたのか、と驚愕が。いや、タイトルに織り込まれていたように最初から何でしょうが。

女性キャラが多いのはラノベ的なアレじゃなかったんだ……って部分にも驚き。さて、色々と事実が明らかになり佳境も佳境ですが、え、ここから戦争するの……? とどういうゴールにたどり着くのか先が見えな過ぎて怖い。