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「これでようやくだ。ようやくお前に挑むところまでたどり着いた」

(略)

「お前がどれだけ世界を閉ざそうと、俺は、その未来を超えていく!」

 

シリーズ完結巻。

神聖都市に乗り込んだレンたちを迎えたのは、最悪の力を持った「三起源」。

誰も彼も厄介な能力持ちで、それが二体も残ってて、ラスボスも待っているのに、本当に10巻で終わるのか、とちょっと心配だったんですが。

よくこのページでアレだけの戦闘盛り込んだな、と大満足。

 

未だ行動を続ける始祖獣ネビュラ。

黄金の夜明けやエリエスに夏蕾、レスフレーゼまでも巻き込んで協力プレーで撃退。

……一度撃退したかと思ったら復活するんだから、しぶといにもほどがありましたけど。

特務騎士団の連中は、虚構精霊の暴走と三起源最後の一体と遭遇して壊滅状態に。

レンたち主人公チームに倒されることもなく、道中のハードルで脱落とは……何とも情けない。

一人放浪していた騎士王ゼルブライトが現れなかったら、壊滅どころではなく全滅になっていたでしょうけど。

……他のところがチームプレーで倒しているのに一人で勝利を掴み取ってる辺りあのオッサンの戦闘能力は桁外れですね。

 

黄金の夜明けとの交流を経て、ミスティは他の沈黙機関とは違う答えを出し。

そのミスティの姿を見て、フィオラもまた以前とは違う答えを出した。

レンの旅路も、黄金の夜明けの旅路も決して無駄じゃなかった、って言うのがいいですねー。

最後、新しい旅へ繰り出したレン達が楽しそうで、いいエンディングだったと思います。