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「甘い衣の上に衣をまとって、何枚も重ね着していって。そうしていくうちにね、栗そのものも、いつかキャンディーみたいに甘くなってしまう。本当はそんなに甘くなかったはずなのに、甘いのは衣だけだったはずなのに。上辺が本性にすり替わる。手段はいつか目的になる。わたし、マロングラッセって大好き。だって、ほら、なんだかかわいいでしょ?」

 

別々の道を進む小鳩君と小佐内さん。

誤魔化しの技は磨かれていたので、特に大過なく日々を過ごしているようですが。

それぞれに告白して来る物好きな相手がいて。

……いやまぁ、二人の本性を知らなければ、それこそ無難な相手に見えるのかも知れませんが。

春期、夏期を見た側からすると、素人が手を出すと危険だぞ、と止めたくなるような。

 

小佐内ゆきに近づいたのは、一年生の男子。

小鳩の友人、堂島健吾が部長を務める新聞部に入っていますが……去年と似た記事を書くだけの部活に飽き飽きしていて、もっと違う事をしたい、と主張する子。

その題材に、最近あったって言う「誘拐事件」を持って来ようとするあたり、向こう見ずというか。石橋を叩いて渡るって諺を彼に送りたい。

壊れかけのつり橋だろうと構わずダッシュしそうで、見ていてハラハラします。

 

小鳩にラブレターを送ってきたのはクラスメートの少女。

夏休み以降、小佐内と行動する事が無くなって別れたなら、私とつきあっちゃおう、と割と軽いノリで交際がスタート。

文化祭やクリスマスと言ったイベントを共に過ごし、初詣にも行き、恋人らしい交流をしております。

ただまぁ、そんな中でも、小鳩君は気が付くと謎を見つけ、解こうとしてしまって。

 

そして時間が流れて……小佐内の恋人、瓜野君は市内の連続放火について新聞に載せたりして、どんどんとエスカレートしていってます。

連続放火の内の一件が、夏に小佐内をさらった連中が使っていた車を標的にした、という事を知り小鳩も少し興味を持ち調べ始めていますが。

春期、夏期は互恵関係の二人が中心だったので、ある意味では安心感がありましたけれど。今回はそれぞれの恋人という、どういう動きをするか分からないキャラが居て、心配でならない。