ico_grade6_3h

……これから警察に行く。決着をつける。ずっと昔から、この学校に取り憑いていたものに。

 

葉山君たちが通う市立高校には、七不思議があるとか。

超自然現象研究会なる集まりが「七不思議」の特集を発表したと思ったら、それにまつわる悪戯が発生して。

……取り上げられた七不思議の内、4つまで関わって事情を知っている葉山君は相当に変わった高校生活を送っていますよねぇ……

 

しかし「カシマレイコ」の件は放送室にパソコン置いて、放送されるように準備しただけでしたが……

口裂け女は、鍵の施錠が甘い部室などに入り込んで、演出するというもので。

演劇部だったら、小道具のマネキンの首をとり、マスクをつけ「わたしきれい」と文字を残す。鎌まで買ってきておいてあるあたり、細かいことに拘ってはいますが……

ジョークにしては趣味が悪いな、という感じ。

 

葉山君は、これまでの事件で慣れてるのか、また色々と捜査しています。

ただ、慣れてはいるけれど葉山君は決して名探偵ではないので、一部分は分かっても真相にはたどり着けず。

結局伊神さんに頼ることに。しかしまぁ、伊神さんはまた相変わらず気ままな生活していると言いますか……普段の食事はカロリーメイト、料理は気が向いた時。だから調味料も、最低限……どころか、醤油すらないとか、ツッコミどころばっかりだな……

 

とはいえ、伊神さんの方も葉山君の事よくわかってるので気を使ってくれたのは良かったかなぁ。

「それなら、先に君に真相を話しておくよ。君はいま言った七人の中から、呼ぶべきだと思う人間だけを呼べばいい」

と事情を聴き、三つの不思議の内のひとつの謎を解く、という場面で葉山君の判断に任せたのは、少し変わったのかなぁ、とか思ったり。

 

そうして、七不思議について調べて、今回発生した悪戯の謎を解き明かして……そこからさらに別の真実が導き出される、という展開は中々面白かったです。

まぁ、間に合わなかった部分もありますが、闇の中に葬られてしまうよりは、救いがある結末になったのではないでしょうか。