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「きみを鈍いと評したのはいったいだれだろうな」

 

友人からの借り物。

第二次大戦で日独が称した世界、というIFを展開しているSFモノです。

表紙のテイストからして、もっとロボロボしい感じなのかと思いましたけど、思ったよりは大人しい立ち上がりでした。

 

勝利した日本軍は、アメリカにあった日系人の収容所を解放した。

けれど、同時に彼らのトップを侮辱した発言をした相手へは容赦しなかった。

アメリカはかなり追い込まれていますが……争いの種は尽きず。

各地を爆撃され、多くの死者を出しながらも、「戦争ははじまったばかりさ。黙って死を受け入れるつもりはない」と述べたキャラが居たように、禍根を断つことがどれだけ難しいか。

 

勝利を得た日本がアメリカを統治するようになり、USAならぬUSJとなり四十年。

昇進時に儀式を行ったり、特高が存在していて、過激な取り調べ……と言う名の何かを行う輩も居て。

外から見ていると、全体的に暗いというか、曇り空に覆われているような感じで希望も何もあったもんじゃないなぁ、というような雰囲気ですけど。

 

消息を絶った上官の行方を問われた紅功。

同僚からの勤務態度の評価などは良くないモノの、技術者としての腕はあるのか、調査に駆り出されて、色々と目撃していましたが。

彼のキャラが何ともつかみにくいなぁ。不真面目なのか、真面目なのか。

特殊な銃で死んだ相手を見た時には気分を悪くしていたのに、特殊な性癖を持つ工匠との会話は普通にこなしていたしなぁ。前者は悪臭に耐えかねて、ではありましたが。

本人の中には揺るがない軸がありそうですけど、そこが何とも読み取りにくい感じがします。