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「『特技・ダストボックスの世話』にすれば いつもやってんじゃん」

「今それ以外を必死に考えてるんです」

 

声優業界知らない作者による、声優コメディ。

一癖ある人しか出てこないと評判の会心の一冊。

なお、一時某ネットショッピングサイトのランキングで、ビジネス用品・ゴミ箱の部門の一位に輝いたとかなんとか……

ネタ帯作って自分で巻く遊びを作者さんがしてましたねー。

 

大失敗したアニメ化、そのことがトラウマになっている原作者と元声優……

「もう誰一人原作者は泣かさない!!」「現場は泣くかもしれないけど」とか宣言しちゃうあたり、社長も大分拗らせてるよなぁ。

その後、原作者の方も「誰にも見られたくないから」という理由で大失敗したアニメのディスクを買い占めようともくろんでいたり、色々とヤバい。

両者ともにカウンセリングが必要なのでは……いや、もうどちらも大人だから普段は大丈夫ですけど、時々暗黒面が出てくると言うか……

誰か、誰かお医者様は居ませんか!?

 

ダストボックスの声優たちは個性的すぎるメンバーがそろってますけど。

業界の介護人枠の梅木も基本普通ですけど、気苦労しているんだろうなぁ、という点で少しずれてる感じがします。

神君も、ダストボックスの先輩方のフォローとかしていて、声優としての仕事もモブとしてだけど増えはじめてて忙しそう。

そんな感じで二人が似ているから、梅木のポジション取られるんじゃないか、と煽ってましたが、「将来困らないよう今のうちに扱い方を教えておかなくては」となるあたり梅木はホント良い人ですね……

 

ネタ分が多すぎてどこからツッコミ入れればいいのかわからなくなるコメディですが……

いやぁ、読んで笑えて言い息抜きになりました。

最後、ついにダストボックスにマネージャーが採用されることになっていましたが……彼女は彼女でなんか癖がありそうな雰囲気が。

神君、がんばれ……

ダストボックス2.5(2) (ヤングガンガンコミックス)
高津カリノ
スクウェア・エニックス
2018-01-25