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「私は『特別』にはなれなかった。君のような『特別』にはなれなかった」

 

タイトルであからさまに転生者と謳っているからか、裏表紙のあらすじにはさっぱり触れられていないのにちょっと笑った。

20代の若さで、病に倒れた青年。平凡な人生を送ってきて、特別になりたいと願っていた、普通の男。

それがなぜか、転生してしまい。前世の知識がある事で幼少期の勉強はかなり優位に進められて。

 

前世の記憶がある少年ジークとして、日々を過ごす。

……仕事に追われる社畜だったこともあり、退屈もそこそこ満喫しながら、幼馴染の少女との付き合いを続けていた。

ジークのように転生したわけではない、幼少期から才覚の片鱗を見せる、神童。

とはいえ、転生したジーク相手にはテストの点で負け続けていて。いつか勝ってやるんだ、とジークに噛みつくアーニャとジークが送る日々が描かれています。

 

小学生くらいから始まって大学まで行って、とかなりテンポは速いですね。

元々は短編だったので仕方のない話ではありますが。学生時代の友人キャラとかが追加されていたり、後半ほぼ描き下ろしの、エピソードが収録されたりしていました。

和遥キナさんの絵も綺麗ですし、短編読んで気に入ったなら手を出してみてもいいのでは。