「人生一度きりなら賭けてもいいかと思った」
ついにシリーズ完結。
ヨハンナの長い旅路、その終着点。
囚われた状態から身を削ってでも逃げ出すあたりヨハンナはタフだよなぁ、ホント。
復活したメフィストの話しぶりからみるに、不死になる前からの性格っぽいですけどねぇ。
教会側の事情、契約外の行動をとる悪魔など災厄でしかないから、ばらばらにして封印しているのだとか。
大鐘楼にメフィストフェレスのパーツを安置してあって、悪魔の気配を広めることで、縄張り争いを好まない悪魔を散らしているとか。
まぁ、苦手なだけで無理ってわけじゃないから、入り込んでくる物好きな悪魔も居るようですけど。
途中にあった、ヴァーグナーの「ド派手に打ちあげましょう」の場面はひとしきり笑いました。
警備の人々の「……は?」という言葉が、本当に、もう……。
それぞれの思惑が交差して、かなり駆け足で進んでいきましたが。
望むように生きて、自分の思う道程を歩き切ったヨハンナは、格好良かった。