「お前は、いったい何者なんだ」
「あなたは、いったい何者なの」
科学力を有する帝国と、魔女の国と呼ばれるネビュリス皇庁。
この二国は永い争いを続けていて。
前線で戦うメンバーの中には、その戦いを止めたいという希望を持っている者も居て。
帝国側の最高戦力、使徒聖にまで上り詰めたものの、捕えた魔女を逃がしたために降格処分を喰らった少年、イスカ。
魔女の純血種として戦線を押し返している氷禍の魔女アリス。
最初は戦場で出くわした二人ですが、その後、中立都市で何度か出くわし、素の表情を見ることに。
偶然で何度も遭遇して。オペラを見たり、レストランでばったり会ったり、同じ画家が好きだという事が発覚したり。
プライベートな部分で、どんどんと距離を縮めていきますが……それぞれの立場があり、対話した結果、共に歩むことは出来ないと判断。
決裂するか、という時により厄介な状況になって、協力し合う事に。
お互いの理由を譲れなかっただけで、思想としては分かり合えないわけではないんですよね、この二人。不器用なだけで。
国の上層部は、二人を上手い事利用する腹積もりのようですけど、果たしてどうなるやら。
緊急事態に協力できる関係を維持して、この世界を変えていっていくれれば痛快ですけど。