「グレン先生。頑張ってください。……学院の皆が、貴方に期待しています」
総力を決し、フェジテに訪れた災厄を乗り越えたグレンたち。
しかし、それによって富国強兵の流れが起こり、アルザーノ魔術学院にも変化が。
学院長の交代、武に重きを置きまくった教育改革。
グレンはそれに異を唱えて。先の失態で左遷されてきたイヴと協力して生徒たちを鍛え直すことに。
グレンの知識によって、土台は出来上がっていた生徒たち。
一度は手早く戦闘技術として習熟していた、『模範クラス』との戦闘で一敗地に塗れたものの、強化合宿によって見返してやったのはスカッとしましたね。
まぁ、多少戦えるからって増長しまくってる奴等ばっかりだったからな……
生徒たちは、グレンの指導によって知識を深め手札を増やした。一方で、新学院長マキシムの肝入りの生徒たちは、ある程度の手札を使いこなすことを重視していた。
判断の速度で劣っただけで、スペックが劣っていないのだ、と。イヴがちゃんと言葉を尽くしてくれたのが良かったですねぇ。
それだけではなく白猫の個別指導に関してもイヴが活躍して。グレンがこれまで積み上げ来たものを無駄にしないで先に進ませてくれた辺り、意外とイヴ教師向いているかもしれませんねぇ。
左遷という形ではありましたが、少し前までの重圧から解放されたって言うのが大きいのかなぁ。グレンとキーキー言い合いしてるのを見てルミアとかが衝撃を受けてましたが、意外と相性悪くないんだな、この二人。まぁ、元々イヴ、グレンを意識しすぎな部分ありましたね……
今回の騒動の中でグレンが禁忌教典に近づく情報を獲得していましたが……色々と動いている状況ですから、また厄介事に巻き込まれていくんだろうなぁ……