「――だから私は、アキ先生を信じることにしました」
魔界から侵略を受けている世界。
アキは仲間と共に魔族との決戦に挑むも……敗北。
滅びゆく世界からアキはある魔女の協力を得て過去へ帰還。
バッドエンドを回避しようと、かつての仲間を鍛える教師となることに。
自分が失ってしまった、自分の事を知らない仲間たち。
寂寞を胸に抱え、癒えることない傷から血を流しながらも、一歩ずつ前に進んでいく……
そんな展開になりそうな、状況ですが。
いざ過去に戻ってみれば、かつての自分が居たポジションには謎の少女が居るし、かつての仲間たちは協調性皆無で連日騒動を起こすし。
土下座が上手くなり、給料がどんどん減り、当初の予定よりも大分別の方向で胃の痛さを覚える事になろうとは。
才能はある。けれど、まだ開花しきっていない蕾である彼女たち救世科。
かつての時間軸では、学院が襲撃され未熟なまま放り出されたこともあるようですが、そうした困難に対抗するべく、色々と手を打っています。
過去に戻ったことで、救世科としての資質を失おうとも、悲劇を回避したいと準備しているアキは十分救世科の一員なのでは。
教師という枠であっても、彼らに一番近いのは確かでしょう。
アキの行動により過去とは違う流れになっている部分もあり、悩みは尽きそうにありませんが、この時間軸では救世科の面々が無事に帰ってきてほしいものです。