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「――それで、これはどういうことでしょうか?」

 

ザガンの魔王としての成長、ネフィとの交流の進展。

養女であるフォルとの関係。配下や周囲からどう見られているのか。

そうしたものを一冊でしっかり描いてくれるあたり流石のひと言。

 

バルバロスの変化が周囲に如実に悟られていたり、ネフテロスと黒花がシャスティルや教会に馴染んで上手くやっている場面が描かれていたのも和みました。

……バルバロス、黒花に攻撃されてましたけどね! 

 

竜であるフォルの素質は認めながらも、娘として可愛がっているザガン。

彼女が子供でいられる時間を確保してやりたい、というザガンの気持ちもわかります。

けれど、フォルのそれはそれで居心地がいいけれど、助けてもらった分役に立ちたいという想いを募らせていて。

あぁ、可愛いなぁ。そしてゴメリとザガンの協力を得て、成長する術式を溜めそうとしたものの……失敗。

フォルは成長したものの、反動でザガンが小さくなるという愉快な状況に。

その事実を知ってネフィが怒った場面は中々の迫力でした。

 

その状態を解消するために、オリアスに意見を聞くも結果は振るわず。

極東で行われる、大陸種族長老会議に出席する事に。姿が幼くなったことで、精神的に引っ張られてるザガンの、普段と違う様子は見ていて楽しかった。

ザガンが他の面々を頼り、周囲の面々がその声に応えてくれる。それだけのものをザガンは積み上げてきたんだなぁ、というのが。

ネフィと出会って変わり、成長してきたのがよくわかります。

 

ザガンが思った通りに言葉を紡げない、というか突き放したような物言いをするのは相変わらずですが……それに異議を唱えて、彼の真意を汲んでくれる相手が増えるのは良いことでしょう。

そうして交流が進む中で、先代魔王マルコシアスや賢竜オロバスについて気になる情報が出てきてますが……さて、ビフロンスが魔神と呼んだものの正体とは。魔族絡みの問題が どう展開していくのか。続きが楽しみです。