「あんなものは塵芥だ」
魔術師の極致、魔王。
13人いる魔王の一角が欠け、その遺産がオークションに懸けられることに。
悪友に誘われて、そのオークションに足を運んだザガンは、美しい少女と出会い……彼女を全財産で落札。
口下手魔術師と、奴隷少女の微妙にすれ違っているやり取りが微笑ましいというか。
ザガン、凄い不器用なんですよねぇ。
単純に一目惚れした少女を、他の相手に渡したくなかったから。
そしてその後は、仲を深めたいと思っているのに、上手く言葉を伝えられずにいる。
けれど、悪辣ではないんですよね。その性根を感じてか、少しずつ距離が近づいているのは和みます。
原作最新刊でのこの二人の進展度合いとかを思うに、スタートが感慨深い。
オークション参加者のキメリエスやゴメリ、ウォルフォレのカットも中々いい感じでしたし、続いてくれると嬉しいなぁ。