「……ハルトムートの厚意ですって、レオノーレ……」
「厚意かどうかはともかく、必要な役目であることは間違いなくてよ、ブリュンヒルデ」
本好きシリーズは電子で揃えているので、刊行が待ち遠しかったです。
今回はイラストメインのふぁんぶっくなので、紙で買うか割と悩んだんですけど、シリーズバラバラに購入すると、管理面倒なので耐えた。
両方購入できるほど富豪ではない自分が恨めしい―。
「領主の養女」編、「貴族院の自称図書委員」編の口絵&表紙ギャラリー。
貴族院の黒を基調にした服が好きですねー。リーゼレータの濃い緑でふちどりしてある衣装が落ち着いた雰囲気で特に好み。
エグランティーヌは髪色、衣装と領地の色である赤が良く生えてるなぁ、と思いましたが。
髪色に幅があるから、領地の色とか誕生季の色と相性悪い場合は当然あるんだろうなー、とは思った。
短編はフィリーネ視点で「主に内緒の図書館見学」を収録。
ローゼマインの目につかないところで側近たちがしっかりと備えている様子が、頼もしいですし……フィリーネが微笑ましくて良い。
「ハルトムートの厚意」を純粋に信じられるところとか。ブリュンヒルデとレオノーレが遠い目になるところも笑えましたけどね。
領地一覧表も新鮮でしたねー。寮監の名前とかもちゃんと設定されていて、凄いのひと言。
あとマントの色、茶色とこげ茶色とか近い色味のところもあるんですね。まぁ、二十もあれば完全に切り離せはしないでしょうけど。
あと、紋章がワニとかイルカの領地があって……つまり、領主はこれを騎獣にしてるわけで。アウブ・アーレンスバッハが真面目な顔で騎獣に乗ってる画とかあったら吹き出してしまう自信がある。
今回のQ&Aも色々としれて楽しかったです。
興味深かったのは、エーレンフェストの冬の主のように、ダンケルフェルガーには夏の主が出てくるとか言う話。
……嬉々として討伐に行くんだろうなぁ……
フェルディナンドが決済に使っていたカードのように、ローゼマインの視界に入ってこない部分の設定もちゃんと作られているところとか。
ローゼマインがヴァッシェン有効活用してて失念していましたが、彼女全属性で魔力量も多いから軽く使えるだけで、属性・魔力がないと魔術具の方が通常の貴族にとっては楽とか。
今回も大変充実したふぁんぶっくでした。