「お主は本当にドアホじゃのう」
ある迷宮を抱えている帝国が舞台。
千年の長きにわたって続く国で、迷宮によって得られる利益、迷宮探索を行う冒険者という戦力を抱えている優位性はとびぬけていた。
そしてそれ故に、冒険者になろうと、一獲千金を目指す若者は多いとか。心折れてしまう者もかなりいるようですけどね。
主人公のアルバも同様に、マイホームの夢をかなえる為にこの地を訪れて。
中身は純粋で純朴な男の子なんですが……育った環境が良かったというか悪かったというか。
新人としては圧倒的な力、出身地故に常識に疎く、そもそも迷宮のボスに酷似した鎧姿と諸条件が重なって暗黒騎士の異名を得ていたのには笑った。
もうちょっと気にしろよ、アルバ……
そんな彼が、帝国の第七皇女でルーファとその友人のガーネットと迷宮で出くわして、帝国の秘密に巻き込まれていくわけですが。
割とサクサク秘密が明らかになっていって、この後続いたとして展開どうするんだ、みたいな気分にはなった。