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「うん。できるよ、私には」

「なぜ?」

「――だって私にはラミがいるから」

 

騎士となった少年と、神子であった少女の旅のお話。

その果てに、少年が最愛の少女を喪う物語です。

もう発売前から公式がツイッターで暴露してたし、帯裏でも書いてあるし、なんなら開幕から20P位のところで、少女――エイネが死ぬことは明らかにされていたんですよ。

判っていたのに、彼女が喪われてしまったことが、とても辛くて悲しい。

これを愛と希望の物語というあたり、作者さんに人の心がないという話がツイッターで出てくるのにもうなずいてしまうな……

 

いや、作品としては文句抜きに面白かったですよ。

ラミとエイネは、お互いが居たからこそ、今まで努力を続けてこられた。

守護十三騎という特別な地位になるまで研鑽し、使命を果たすための旅に出て。

それまで積み重ねてきたものを想えば、最後の戦いでラミは退かないし、あの状況になったらエイネは間違いなくああするんでしょう。

これまでをしっかり描いた後の、別離は本当に卑怯ですよね……あー、面白いけど、もうラミとエイネの旅を見られないのかと思うと惜しくて仕方ない。

 

この喪失の果てにラミがどんな果てを目指すのか気になって、読了してからすぐナンバリング1巻を手に取りましたよ、えぇ。

同時発売に感謝。そして、ナンバリング2以降も出てくれるとすごく嬉しいんですけど、どうなりますかね。




 

◇おまけ

しかし作者さんは、主人公たちの道行きを妨害する相手に「世界を救う」という目的を与えないといけないという誓約でも課しているのだろうか。

この命数世界しかり、セブンスターズや、やりなおし英雄でも、こちら側が間違っているという事を突き付けてきますよね。

そうした葛藤、美味しいですけどね。展開的に。

後、作者さん的に、絶対ワーツは裏切ってくるだろうと思ってたのにそんなことはなかった。途中のモブは信じるな……