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「あの人を、止めて」

 

Fal-raisia、完結巻。

第四の大陸そこに穿たれた楔の辿った結末の話。

レイシアの狙いを阻止するために、情報収集をしています。

レヴィとユディトは動き始めた軍部を止める為に別行動となって、キーファとミリアムだけ。

リーズの故郷に行って調べるものの振るわず。

 

オマケにそこから離脱しようとしたら軍部に確保されて、キーファは査問を受けることに。

あそこで素直に信じる辺り、まだ甘いなぁ。

でも、そうやって見捨てられない彼だからこそ、継承の片割れに選ばれたんだろう、とも思います。

査問会でキーファから思ったように情報を得られなかった上層部が、自分達から情報を明かしてくれたのには笑った。

 

人の精神は、人が思うよりも、強い。

キーファは人を信じ、一度は折れそうになり……片割れであるミリアムに背を押され、レイシアの前に立った。

人間の意地を押し通して、楔を打破した二人に幸いあれ。

 

そしてレヴィとユディト。

この作品、単体でも楽しめますし、キーファとミリアムの上司である彼らは頼りになる存在ですが。

–world memoriae-シリーズを読んでいると、彼らにもう一つの顔があるという事が分かる、というか。知っているんですよね。

此度の「一目惚れ」の結末が、また痛い。無茶しすぎだよ、レヴィ……と思わずにはいられないですけど。同時に彼らしい、とも思うんですよねぇ。

読み終わった後、作者様のサイトにある「鳥籠の女」読み直してきましたよ。えぇ。