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「悪かった。素直に謝るよ。ただ、苦い過去を忘れないってのはいいことだと思うぜ。空っぽのまま生きていくよりは遥かに救いようがある。苦悩することもまた、生きている証明だ」

 

犯罪街イレッダ。

警察は無能で、犯罪組織も多く存在し、異能を持った銀使いなんてモノまでいる。

警官が普通に「この街の警察の無能さをなめるな」とか言ってしまう辺り、相当イってる。

緊急事態でもふざけた会話に興じてる場面とか、狂ってるこの街のテンポが結構好きです。

実際足踏み入れたら二秒で死ぬ自信ありますけど。こえーよ、この街。

 

退廃的にもほどがある街で、組織に属さず単発の雇われで日々をしのいでいる、銀使いの二人のお話。

戦闘狂の少女と、皮肉屋の青年。

1つの簡単な仕事をまずこなし、その後騒動に巻き込まれていくって作品の構成が分かりやすくて良かったです。

 

組織から情報と少女を以て逃げた男を捕まえろ、という簡単なはずの依頼が銀使いの襲撃を受けるハードなものになって。

無能な警察を使った「逃げ」の一手とか抜け道の辺りは、そんなんアリかーとゲラゲラ笑った。

こんな狂った街に来て、そこに定住してる以上、多かれ少なかれ歯車がずれてるというか。

クソみたいな過去を持ってるキャラが多くて。悲劇なんてありふれている。

だから、最後ラルフが確実な方法ではなく狂気に身を委ねてみた結末に、少し救われた気分にもなりました。