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今回の任務は遭難の救助だ。迅速に向かう必要がある。
ゆっくり準備している時間はない。
(略)
「まずは……遺書を書く」


世界各地の宝物殿を探索するトレジャーハンター。
それに憧れて、幼馴染たちと英雄にならんと帝都に出てきたクライ・アンドリヒ。
どんどんと向上していく友人たちの技量に、彼はついていけなくなり、前線を離れた――はず、だった。

いや実際高レベルの宝物殿の探索とかに行かず、基本引きこもってるので、前線に居ないのは確かなんですが。
彼が動くと、騒動が起こるんですよね……
そして結果的にそれを解決してしまう。
だからこそ周囲からの期待や信頼は高まり、また別の厄介事を持ってこられたり、持ち前の煽りスキルで引っ張り寄せたりしてるわけで。

基本的には、勘違いモノの要素強めなんですが……
本人自覚してないだけで、絶対クライもなんか持ってるだろ、コレって言うぐらい厄ネタの宝庫で。
WEB版も面白いので気が向いたら読んでみて欲しい。
トレジャーハンターにも互助会、というか協会があって。

そこから厄介事を振られたクライが、自分の知り合いにそれを横流しして。
途中で気がかりな点があったから自分も様子見に行ったりしてましたけど。
行き当たりばったりのはずなのに最善を引き寄せる辺り、運だけはとびぬけていいのでは。
悪運かもしれませんが。