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『まさにアレは「パンドラの箱」なのかもしれない。だとしたらその箱を開けたのはわたしだ。わたしが開けなければあれはこの世に解き放たれることはなかった。殺されることになったとしても文句は言えない。』

 

友人からの借り本。SFにはあまり手を出さないので毎度新鮮な気持ちで読んでます。

楽しいのもあれば、自分には合わないなぁ、というのもありましたが。

特に気に入った物を抜粋して感想を。

 

『プロジェクト:シャーロック』我孫子武丸

警視庁のデスクワーカーが暇を持て余して趣味で作ったAI

名探偵シャーロック。

ネットに挙げられたそれは、興味を持った多くの人の手によってどんどん改良されていき、実際の事件を解決する事も出てきた。

そんな中で、生みの親である人物が殺されて……

というストーリー。いやぁ、こうホラー見てるような、破綻が迫ってる雰囲気が好き。

 

『ホーリーアイアンメイデン』伴名練

妹から姉に送られた手紙。何の変哲もない導入かと思いきや……

それが死んだ妹から送られてきたもので。

彼女の考えていた事が、ゆっくりと明かされていく展開には引き込まれました。

こういう手紙とか日記系の情報開示方法が好きなんですよ。

姉はいったいどんな気持ちでこの手紙を読んだんだろう、と想像の余地が残るのも、作品の雰囲気にあっていて良かった。

 

『鉱区A-11』加藤元浩

唯一の漫画。『C.M.B』の一エピソード。

番外編的な話らしいですけどね。

たった一人しかいない小惑星の上で射殺された作業員。

その死因は? いったい何があったのか。

絵があると状況が分かりやすくていいですねぇ。

C.M.B』は名前とかは知ってるけど読んだことが無い作品なので興味が湧きました。

 

『天駆せよ法勝寺』八島游舷

SF×仏教という初めて見たテーマでした。

何を言ってるんだお前は、みたいな雰囲気にゲラゲラ笑った。

宇宙僧とかすごい力強いワードだと思うんですよね。

実際「第九回創元SF短編賞」受賞しているようですし。

中々楽しい作品でした。