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「勝つための手は打っています。ただ、それを成功させるためには皆の力が必要です。守りたいものを守るために、力を貸してください」

 

ムオジネル軍に対抗するために策を練るティグル。

数で劣る状況を覆すために、敵の指揮官を狙うという危険な案を出して。

敵の警戒が甘ければ完全な奇襲になったんでしょうけど……ティグルに「流星落者」の称号をおくったクレイシュはティグルを侮っておらず。

自分を狙ってくるだろう、と予測しているあたり難敵ですね。正直、もっと長引いてもおかしくない感じではありました。

 

ミラが協力してくれているとはいえ、ティグル無しで防戦することになってもレギンが王として覚悟を示してくれたことも大きいですね。

あそこで空気が変わったのは間違いない。王族として、確かに成長しているのが分かる。

 

とは言え敵の数が多く、手も策も練ってきているのでかなり苦戦を強いられていましたけどね。

弓を忌避しているというのもあって、遠距離攻撃の手段が無いのもかなり痛い。それでも少しずつ変化が生じているのも見えて良かった。

ティグルの方も、ギリギリの状況でさらに限界を超えてくるんだから怖い。「怪物」って零す敵兵が居ましたが、うん、間違ってないよな……

 

魔弾の王と戦姫(ヴァナディース) (14) (MF文庫J)
川口 士
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-03-25