「大丈夫だ。だいたい、満足しているから」
ツカサさんに、未来から来たという事を告げて。
「未来とやらは、どうなっているんだろうな」と呟く彼女の理解が切ない。
横寺が、言葉を紡げなかったのも無理はないですね。
大人の相談相手が出来たとはいえ、すぐさま状況が改善していくわけでも無くて。
それどころか、ツカサさんが緊急入院する状況にまでなって。
二人は子どもだけでこの時代の猫神に会いに行くことに。
変態王子の本領発揮回みたいになってましたけど……なんというか、ここまで来ると流石としか言いようがない。補導されないようにだけ気を付けて下さい。
そして猫神からいくつかの事実を聞いて。
終盤、ツカサさんが流した涙が、どうしようもなく痛い。
それでも「もういい」と「健やかに生きろ」と言ってくれる彼女の強さが、印象的なエピソードでした。
「これは願いの話だ。大切なだれかのために祈った人の話だ」。
地の文で描写された、この一文が全てではないでしょうか。