ラノベ記事1000件突破記念のオススメ紹介。
1000件近づいた時期に5冊分まとめて紹介した記事があるので『コチラ』(紹介作品→『ブレイブレイド』、『Unnamed Memory』、『サクラダリセット』、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』、『ワールドエネミー』)もどうぞ。

いや、元々はあれを記念記事にするつもりだったんですよ。
ただ好きな作品を推す文章書いていたら、早々に共有したくなって、勢いのまま投稿してしまっただけで。
おかげで一から作り直しになって少し悲鳴をあげてました。ご利用は計画的に!
掲載番号、作者名(敬称略)、タイトルの形で記載。タイトル部分に感想記事のリンク張ってあります。

HJ文庫より刊行。この方も結構あちこちで描かれている印象。
富士見ファンタジア文庫の『影執事マルク』シリーズ、ガガガ文庫の『飛べない蝶と空の鯱』なども名作です。
が、その辺り記事作成できてないので、最新作のこちらを選出。
前に挙げた2シリーズと同じくらい好きなんですよねぇ。

内容はタイトル通り。
シリーズ1巻ではまだ魔王候補の一角としてそこそこ強い魔術師でしかなかったザガン。
彼が、奴隷としてオークションに出品された少女と出会って、成長していく物語です。
ザガンが不器用ながら、彼女を大切にしている様子が愛おしいですし、巻を追うごとに王らしくなっていく様子も見ものです。



2、宇野朴人『七つの魔剣が支配する
前作『天鏡のアルデラミン』も、ファンタジー戦記として盛り上がりましたが。
こちらもまた、凄まじい熱を感じます。

キンバリーという魔術学園が舞台となり、新入生の6人がキンバリーの洗礼を受け、それでも前に進んでいく青春モノ……の皮をかぶった何かです。
卒業時の生存率は平均で8割。時に「魔に呑まれる」ものも現れるということですが。
3巻で描かれた事件の顛末には、圧倒されました。
これが、魔術を学ぶということか、と。
表題に在る『魔剣』はまだまだ触れられていない部分が多く、今後が楽しみなシリーズです。



アニメ化が決定したシリーズですねー。
本編は完結していますが、アニメ化合わせでもう1冊出るかもとか8巻の後書きで描かれていたので、出てくれると嬉しいですが、さてはて。
この作品に関しては、基本ラティナが可愛いで良いと思うんですよね。
それ以上の説明は不要なのでは? みたいな気分。
小説家になろうからの書籍化作品で、WEBに残っているので、見てから手に取るというのもアリです。
書籍版の景さんによる挿絵も綺麗ですし、ほた。さんによるコミカライズもオススメ。



4、丈月城『カンピオーネ!
完結してますがシリーズで20巻を超えてるので手に取りにくさはあるかも。
魔術が存在する現代地球。一応秘匿されてはいますけどね。
そこで、神様を殺しその権能を奪ったものが「カンピオーネ」と呼ばれている。
草薙護堂は、当代7人目の最も若きカンピオーネで、彼が巻き込まれた騒動の顛末が描かれていますが……半分くらいは護堂自身が騒動大きくしてるというか。
カンピオーネ諸氏が、騒動の根源だったりしますよね。はた迷惑な。
そのはた迷惑の極み、魔王内戦のエピソードがハチャメチャに面白いので読んでほしい。
再読したときに既刊の感想も書いたりしてるんですが、9巻~が抜けてるのでその内埋めます。



5、古宮九時『Babel
前の記事で『Unnamed Memory』をピックアップしてましたが。
他の作品も面白いんですよ!!! 中でも書籍化されている『Babel』について。
『Unnamed Memory』と同じ世界と大陸。ただし、300年後。
そこに迷い込んでしまった現代地球人の雫。
幸いにして会話は成立したので、帰還の術を探し、協力してくれることになった魔術師のエリクと旅を始める事に。
異世界転移もので、何故言葉が通じるのか。この作品は、答えが用意されています。
後半でそれが明らかになる場面はぜひ読んでほしい。
2巻で雫が塔の上で啖呵を切る場面も格好いいですし、要所で触れられるエリクの思考が好きですね。
「僕は混入された便利さより、あるべき不自由を望むよ」という場面とか。



6、日向夏『薬屋のひとりごと
当ブログきっての人気記事シリーズです。なにゆえ?
作品そのものが面白いという事には全く異論がないんですが。
別に新刊がでたわけでもないタイミングで読みに来てくださってる方が多いんですかね。
最近は新刊の感想をコンスタントに上げてるので、そちらのPVが流石に上回っているんですが、滞りがちな時期に上位を占める事が珍しくない。
まぁ、そんな謎についてはさておき。

中世東洋を舞台としたミステリー風味のラノベ。
アレルギーとかの知識を、作中の時代に合わせてうまく描いている感じが好きです。
じゃがいも警察みたいに細かく追及してくとキリがないですしね。作中で上手く演出してくれれば、とくに気にしない派です。
毒に詳しい猫猫のたくましさが好み。



3巻からなる東雲侑子シリーズ。
短く、綺麗にまとまっている恋愛色の強いラノベですね。
もどかしい二人の交流が、微笑ましいというか。愛おしい。
多くは語らないので、是非読んでほしい。今読んでもきっと面白い筈だから。



ライト(?)ノベルです。
鈍器と評判。厚さに比例してキャラクターも多いし、設定も盛り盛りで読むのは物理的にも大変です。
けど、面白いんですよ。国家を背負った学生たちの熱量が凄い。
末世という世界の終わりが近づいていて、それの対策が必要だという事もあって。
何も知らなかった武蔵勢が、各国と交渉し戦争し、道を作っていく流れは引き込まれます。
ただ、この作品について語ろうとすると、全裸とかウォーモンガ―とかカレーで除霊とか何言ってんだコイツみたいな単語ばっかり出て来てしまって困る。



9、あざの耕平『東京レイヴンズ
刊行ペースがゆっくり目になっているのは残念ですが。
最新刊を読むと、毎回待った甲斐があったという展開を見せつけてくれる作品です。
陰陽師をテーマにしたラノベで、「呪」によって、多くの人が騙し騙されたりもしていますが。
春虎や夏目が。その友人たちが。それぞれに出来る事をして、戦い続けている現在のエピソードも。
彼らが出会った陰陽塾での出来事も。全てが好きです。

この記事のオススメ作品、大体1巻の記事作成してたんですが、これだけ作ってなかったので16巻の記事リンク張ってあります。ネタバレ注意です。



10、香月美夜『本好きの下剋上
こちらも小説家になろう発祥の書籍化作品ですね。
タイトルに在るように本好きが主役。
本が好きで好きで司書資格を取ったのに、無念の死を遂げた女性が、異世界の少女に生まれ変わって。
羊皮紙が主流で高価。本は芸術品で、お貴族様のもの、というような世界。
魔術も存在はするが、平民がそれを目にする機会なんてほとんどない。

兵士の娘という本から程遠い環境の中から、本を読むためにどんどんと状況を改善していく立身出世もの? というのはまたちょっと違う気もしますが。
立場がコロコロ変わるのは確かですね。知識や魔力を認められ貴族に抱え込まれることとなって。
本好きが過ぎて暴走もしてますが、それによって状況が改善したりもしてるので、上手く誘導できればかなり有用な存在ですよね、マイン。
本好きの端くれではありますが、彼女ほどの知識・熱量は無いのでただただ圧倒されます。
世界観がかなり作り込まれていて、書籍で書き下ろしの短編がつくことが多いんですが、それを読むと「あの場面は、こう見えていたのか」とか。こんな設定もあったんだ、と驚きが多くて楽しいです。