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「――征きましょう、私と共に!」

 

皇帝が亡くなって後、次代が未だに決まらぬ帝国。

ロウェルミナ皇女は、すぐさま名乗りを上げるのではなく、国の将来を案じる人々と繋がり憂国派閥を作って。

武力に乏しいが、主張は正しい。そんな勢力を叩くと失点となるため、他の皇子は手を出せず。実にいやらしい動きをしてますね。さすがウェインの同類。

 

そんな彼女と商業都市が動き、皇子たちの会合が開かれることに。

各国も注目するその会議に、当然のようにウェインは招かれてましたが。

戦争明けかつ、規模の大きいマーデンを併合したばかりとなると、動きづらい事情もあって。後は個人的にサボりたいというか、距離をとろうとか考えても居たようですけどね。

兄が多忙を極める中、自分に出来る事はないか探していたフラーニャは自分が赴くと名乗りを上げて。

 

初めての外交ということで、目標はかなり低めに設定して。

ウェインから助言をもらい、補佐にニニムがついた上で臨んでいましたが。大きな失点は無いものの、上手くいかない場面もあって。

それでも次に生かすために学ぼうとする貪欲さはありましたし……彼女も、またナトラの王族なんだなぁ、というのを感じました。

 

先代の補佐に怪物のように言われたナトラの血。

確かに彼女も、当代の傑物の一人だと。いやぁ、怖いわ。状況が上手くハマったというのもありますが、あの幼さで戦えるという事が。

まだまだ成長の余地を残している、彼女の可能性が。全ての代に置いてこういった存在が現れていたのだとすれば、ナトラ王家は確かに化け物だ。

 

帝国皇子三人も描かれていましたが……今一つ、物足りなさはありますね。

第一皇子は論外としても、アレを蹴落とせてないって言うのは一抹の不安がある。

西側の選聖侯にも化け物揃ってますし、帝国は早いうちに足並み纏めないとマズイのでは?

次回はまた西側に焦点を当てた話になるようですが……まーた戦争になりそうな臭いがしますよ。ウェインの采配に期待。