――行っておいで。
「行ってきます」
同作者さんの「活版印刷三日月堂」も川越が舞台でしたし、ちょっと気になりますねー。
いつか行ってみたいです。
発売日に買ってたんですが、積んでるうちに2巻出ちゃって焦って読みました。
家の声が聞こえる。幼少期から不思議な力を持つ大学院生、守人が新たな住み家を見つけるまで。
両親を亡くし、祖父に引き取られて。祖父との折り合いも悪かったものの…先日亡くなって。大学院への進学が出来たものの、親族は早く家を出ないかと匂わせて来て。
もっと荒れててもおかしくない経歴ですが、かなり真っ直ぐ育った好青年といった感じ。
縁あって、川越にある古民家で住み込みの管理人をすることになって。
元々人当たりの良い青年でしたが、それでも過去のあれやこれは彼の心に沈んで澱のようになっていて。
心の固くなっていた部分が解されていくような、暖かい物語です。