「理想的な世界だということは、認めてくれるのですね」
国難をなんとか乗り切ったものの、問題は山積み。
素性のしれぬまま宰相となったナオキに対する反発もありますしねぇ。
いや実際、彼のいう事は数学的に間違いのない正論なんですよ。
ただ、一方的に正論を押し付けて黙らせてるだけで、その内不満が爆発しそうな心配が湧いてくるだけで。
実際、自分数学苦手なんで、彼の理論聴いてもふんわりとしか判りませんしね……自分で説明しろと言われたら無理と答える。
でも、現場に彼らを理解しようと行動する人がいてくれたのは、何よりでした。
紆余曲折はあっても最終的には味方得られてましたしね。首の皮一枚つながったと言う所かなぁ。他人事ながらほっとした。
西部戦線へ向かったソアラとナオキ。
そこにはソアラが苦手にする、前王に頼りにされていた従兄殿が居て。
彼は彼なりに王を立てようとしていたようですが……ソアラと向いている方向が違うもので、意思疎通に失敗し続けている状況。
まぁ、数学的思考でソアラと意思疎通できるナオキが特殊なんですが。一度徹底的にソアラに拒まれて、それで退かずに残ってくれた彼を尊敬します。