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「お前に知って欲しかったからだよ。俺も、お前の友達も。お前はもう一人じゃないって。出会ったから。触れ合ったから。知ったから。知りたいと願ったから。その瞬間、俺たちはもう他人じゃないんだ」

 

2巻で取り上げられるヒロイン誰かなぁ、と思ってたらまさかの新キャラで意表を突かれました。

黄金井月泪。同じ高校に通う、後輩の少女。碧と瑠璃とはクラスメイトのようですが、交流はなかった。

けれど、唐突にお金を出して友達になって、みたいな奇行をして注目を集めたりしたようです。

 

そんな彼女が叶羽の前にもやってきて。

「神様から試練を与えられた」という話や、彼女の過去の事なんかを聞くことに。

碧から誘われ、叶羽や燈華たちが写真部に所属する事になったりとどんどん変化していって、青春だなぁという感じ。

両手に花状態で昼食を取っていたり注目されてる場面もありましたしねー。

 

月泪が、少しずつ交流して仲良くなっていく場面は和みました。臆病な猫みたいだな、彼女。

そうして積み上げて来た時間を、台無しにしてくれる出来事が起こったのは悲しかった。ただまぁ、叶羽を天狗くんと呼ぶのと同じで、出る杭を打つような残酷さも人は持ち合わせてるんですよね。

でも良い出会いがあったから。マイナスな面に負けず、進み出してくれたことに安堵しました。