「というかですね、もう面倒くさいのでぶっちゃけてしまいますけど」
「うん」
「シガノさんは昔からずっと兄さんのこと好きなんだと思いますよ」
世界観、キャラ紹介が終わった序盤40ページ台のところにあるこの会話が全てなのでは。
魔法がある世界で、学生ながら第五階梯の認定を受け天才と称される近衛ミキヤ。
ドイツに留学し、修行に打ち込んで実績を挙げ、評価されていたものの、ある課題を出れたために日本に帰国。
神智魔法学園という、ある意味で有名な学校へ転校してきました。
そこで、彼は幼馴染と再会。同じく第五階梯まで上がった実力者である少女、柊シガノ。
ミキヤは彼女が絡むとツッコミまくり、声荒げまくりで振り回されまくってます。
実際からかってくるし、S気質なのは間違いない。正座して足がしびれてたら嬉々としてつついてくるタイプだろ、シガノ……
でもタイトルに在るほど暗黒って感じはしませんでしたねー。
帯に在るように「クールで過激な愛情表現」をしてるだけなのでは。
そして、過去のトラウマから穿って見てしまうミキヤが自分から罠にはまりに行ってる感じ。
何だかんだで良いカップルになると思うから、ミキヤは早く諦めて付き合ってしまえ。