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「いや、わかった。……お前、やっぱりすごいな」

 

妹が行方不明となり、母も命を絶った。

現実を無理やり呑み込み、日々を過ごしていた青年が、異世界に召喚されて。

魔法が存在するファンタジー世界の、片田舎の村。

「雨を止ませる為の生け贄になってもらう」という残酷で理不尽な願い。

集団で囲まれ、湖に投げ込まれた蒼馬。

 

そこで彼は、湖に住まう水の大精霊に出会い……

妹も、同じように異世界に呼ばれ殺されていたことを知った。

その事情を聴いた水の大精霊アイザンは、彼に贖罪として自分の力を与えることに。

力を得た彼は復讐を果たし、異世界に一人。

 

自分と同じように異世界に召喚されている者がいるかもしれない。それは、許せる行いではない。

故に自分を招いた召喚魔法を抹消するために、情報収集を始める。

始まりが始まりなため、彼の基準は固まってしまっていると言いますか。情報を得る為に演技が出来る程度には人間ですが、悪党へは容赦しない酷薄さもある。

心が壊れたというよりは、凍り付いてしまってる感じですかねぇ。

エルフの少女アリスと知り合い、少しずつ変化していく様子がいいんですよねぇ。

WEB既読勢で、文庫化を期に購入したので、今後が楽しみです。