◇はじめに
ネタバレ有りで、久しぶりの低評価記事です。
ご了承の上ご覧ください。
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「こう見えても、僕はあのパパスの息子だよ? どんな辛いことがあっても負けないよ」


公開当初からTwitter等で話題になっています、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。
そのノベライズ版ですね。
ドラクエVはスーファミ版、PS2版と遊んでいたので、気になっていたんですが。
どうしようか迷ってるうちにネタバレ踏んだんですよね……

なんやかんやあって、とりあえずノベライズを読むことにしたんですが。
えーっと、ネタバレ有りと断ったものの、何を書けばいいのやら。
読了後の感想を一言で表すなら「無」です。
楽しいとかつまらないとかそういう感情が湧く以前の問題と言いますか。

序章「夢をみたんだ」という形で、幼少期~パパスの死までを短縮。
10ページ弱でサクッと描写し、本編へ。
ヘンリー王子と奴隷としてこき使われ、脱走し、故郷へ戻る。
父の遺志を継ぎ、てんくうのつるぎや母を探して旅に出る。

ルドマン邸で起きている騒動を解決し、Vの目玉である結婚相手選び。
最初はフローラに転びかけて、でも、最後にはビアンカに想いを告げる。
そして子どもが生まれるが、ゲームでは双子だったところが息子だけ。
石化して、成長した息子に救われた。
勇者を見つけ、マスタードラゴンの力も借り、ゲマを討ち果たす。
そして、どんでん返しのネタ晴らし。実はこの世界はVRだったんだよ!! と明かされる展開なんですが。ネタバレ踏んでても、あの辺りはちょっと固まったな……

全体的に薄味。
元々が三世代にわたる大作ですから、どこかでダイジェストを挟む必要があるのは理解できます。
理解は出来ますが、それを楽しめるかは別問題なんですよね……
ドラクエVの要素を拾い上げているのは、間違いない。必要最低限は描写してるともいえます。
その辺飲み込めれば、佳作としてまとまっていると言えなくもない。
ですけど、今回描かれなかった部分にも魅力があり、全てが揃ってこそ「ドラゴンクエストV」なわけで。思い入れが深いほど、必要最低限の作り込みでは満足出来なかった、という事ではないでしょうか。
削ぎ落した佳作を見るくらいなら、ゲーム本編やるよ……という気持ちが湧く辺り残念極まる。

主人公の名前についてもトラブルあったようですしね。元の小説を読んだことが無いので、あまり触れませんけど。
実際、結婚相手を選んだ数ページ後にはもう子どもが生まれて。
直後には襲撃され、石化する展開になっていた所とか、あちこちでジェットコースターみたいな勢いで進むので、置いてきぼりにされやすい作りであると思いました。