「ちょっと待ってください。このように二人だけでお話できる機会などもうなさそうなので、わたくし、神官長を脅迫しておきます」
第四部、終盤。次のIX巻がクライマックスとなり、第五部へ移るわけで。
WEB版を既読済みなので、展開を知っていてなお辛かった。
政変で中立で、ローゼマインの影響で順位を急激に上げたエーレンフェスト。
長らく下位領地であったことが、どうしようもなく痛い。
貴族社会で神殿が忌避されている、というのもありますけどねぇ……ハイスヒッツェを筆頭に他領の後押しが恨めしい。
代替わりのタイミングとか色々あって仕方ないことはわかるんですけどね。
エーレンフェストに事情があるように、それぞれの事情を抱えて、要望を通そうと社交をしている。
エピローグがディートリンデ視点でしたが……フェルディナンドを「自分の思い通りに動く男」とか思っていて、本当にもう……
プロローグでの、メルヒオールの可愛さが吹き飛ぶ勢い。
ローゼマインを真っ直ぐに慕う様子が、微笑ましくていいですねぇ。本当。
兄弟姉妹でのお茶会でも、ローゼマインの表情が緩んでましたし。そのまま育つといいよ。