「是非、私達の姫様――いえ、女王になっていただけないかと」
年に二度、極光が空を覆う世界。
それは瑞兆とされており、妊婦たちが極光を浴びることで生まれる子ども達も祝福を得ると考えられていた。
しかし、火山の噴火によって空が灰に覆われ、極光の祝福を浴びられなかった世代が居た。
彼らは「祝福されざる者」として、蔑まれる事が多かった。もちろん、血を分けた子をちゃんと愛してくれる親も居たそうですが……
全ては、遠い昔の話。
「祝福されざる者」たちが16歳になった年の極光祭で、世界は変貌した。
大人たちが突然「祝福されざる者」を虐殺し始める、という狂気で覆われてしまったのだ。
軍学校に通っていた主人公クロウ達は、混乱の中で殺されかけていた王国の姫を助け……いったい何が起きたのかを、探り始める。
今回は完全に序章って感じですねー。これから面白くなっていく感じ。
クロウ達と同じで、何が起きてるのかがわからないまま状況がどんどん進んでいくので、ちょい困惑した。
学友が亡くなったりしている彼らの方が、衝撃は大きかったでしょうけど。
それでもただ逃げるのではなく、少しでも情報を得る為に行動できる彼らは強い。
後半、明かされた変人の研究成果は、いろんな意味でおっかなかったですけど。
研究の為に許可を得たとはいえ何やってるんだとか。
その結果明らかになった事実も、規模が大きすぎておっかない。
マウスかなんかと思ってるのかよ……是非彼らには、首謀者をぶん殴って欲しい所です。