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「そうかね? しかしバニッシュよ。天が人に言語を与えたもうたは、敵とも言葉をかわせとの思し召しであろうと我は愚行している。言語なき獣を見よ。彼らの本能に忠実な様は、それはそれで美しくもあるが、我はそこに楽しみを見出せぬ。獣は笑わぬし泣かぬではないか」

 

ラトロア側の行った実験によって、御柱から謎の兵が現れて。

フェリオ達王宮騎士団と、神殿騎士団は暫定的に協力して対応していましたが……

戦闘狂のべリエが暴走して、味方すら攻撃する面倒な状態になったり。

剣聖と呼ばれるウィスタルが、実力者と戦う場面が描かれたのは楽しかったですけどね。今、正直そんな事してる場合じゃないけど!

 

御柱に詳しいシャジールですら、解決方法は一つしか出ず……それは、フォルナム神殿に、アルセイフに大きな影響を与える手痛い方策で。

それしかないとあっても、それまで当然にあったものが失われるのは、かなり痛い。

ラトロアがそれを狙ったわけではなく打撃を与えて来てるのがひどさを増してる。

 

騎士たちが屍の兵と戦っている裏側で、来訪者たちの間でも動きがあって。

イリスから事情を明かされたウルクが毅然と振る舞ってくれたのには、正直スカッとしました。

その後、パンプキンと相対したライナスティの会話が結構好き。なんだかんだで相性いいと思うんですよねこの二人。出会いが違ってれば友人になれたと思うけど、初手で王殺してるのが、致命的過ぎる。

 

ラトロアからの勧誘を受けて来訪者たちは神殿を離脱。最後昇華させて損害を拡大させてる辺りイリス……って感じですが。

教授がシアを連れて残ってくれたのは、幸いでした。彼が居なかったら、ウルクへの処置も間に合わなかった可能性が高いわけですし。

泣いているシアの絵が切実で、あそこで「大丈夫だ」と言ってくれる人が居るのは、ほっとした。