「誰もあの人にはなれない。俺も、キミも」
(略)
「同じように、アーネストさんもキミにはなれない」
いやぁ、凄い久しぶり。
14巻が18年4月刊行なので、一年半以上新刊出てなかったんですね……
トーナメントの途中で長期間空くのは正直ちょっと勘弁してほしいところです。今回、準決勝第一試合まで終わってますし、金枝篇同盟の方でも動きが加速しているようですから、続きはもうちょっと早く出てくれると……嬉しいなぁ。
まぁ、外伝のクインヴェールの翼は刊行されてましたけど。
閑話休題。
持ち回りで綺凛が表紙なものの、今回はトーナメントの進行がメインで出番なし。
次の巻では活躍有るそうなので期待して待ちたいところです。
そして綾斗は、武器を使いこなせるようになって、大分安定した感じがありますね。翻弄される場面もあれど、順当に勝った感じ。
一方の紗夜の戦いは、正直笑いました。あの秘密兵器はアリなのかよ……彼女らしい戦い方でした。お見事。
彩斗の姉に課された『枷』。それ用の対策を、遥もちょっと考えてはいたようですけど。
思わぬところから救いの手がやって来たと言いますか。ディルクや金枝篇同盟みたいな闇の側面が強く印象に残ってますけど、エリオット達みたいに救いになる出会いもあるんですよね。
……金枝篇同盟のマディアス・メサにも、朱莉という光との出会いがあって、その関係が喪われた後にヴァルダ達と遭遇したのか……この手の話、枚挙にいとまがないんだろうなぁ。闇。パーシヴァルの過去の描写も挟まってましたし、終幕が近い雰囲気がする。