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「俺は、凄く身勝手な事に聖杯を使いたい」

 

帯によれば、後半戦に突入したらしいですが……マジですか?

あちこちの勢力の思惑が入り乱れているのが、加速しているというか、誰も彼もが好き勝手に動いているなぁという感じ。

 

『まっくろさん』の世界に飲み込まれたアヤカとセイバーは警官隊と同行して、フラットはハンザ達と合流。協力し合ってるというよりは、ひとまずは敵対していないという方が近いか。

そして、マスターである椿の近くには、アサシンとシグマ。

さらにはジェスターもこの世界に踏み込み、あちこちにちょっかいを出してきているのが厄介極まりない。

 

外側でも、ティーネ達の下にエルキドゥが踏み込んだり、他の勢力もじりじりと動いては居ますが。

個人的に今回一番驚いたのは、フラットの自由さですかね……どんな縁を結んでいるんだ君は。『まっくろさん』世界に取り込まれて、結界の薄い部分に目を付けて外部と通信をとったり、スペックは相変わらず高いですね。

それが結構な打撃となってはいましたが……その後の容赦なさにもまた驚きました。衝撃的だ……

 

フランチェスカとプレラーティも、『まっくろさん』内部に入り、セイバーたちにちょっかいを出してましたが。

彼の在り様には、痺れたな……うん、なるほど彼もまた王なんだよな、と実感した。

そして彼が見つけ、聖杯に願おうとすることが、我儘だっていうのも最高じゃないですか。

あれが実現したら相当楽しいだろうなぁ。……そこに至るまでの道のりが遠そうですけど。他の勢力がまだまだ健在ですからね。

 

そして、この巻で悲しかったのは、椿のことでしょう。

幼い彼女が、あの場面で願ったこと。それがあまりにも悲しすぎる。

その願いを聞いて、憤ってくれる人がそばに居たのは救いだと思いたいですが。

迷いながらも戦い、道を見つけたキャラも多いですが、終着点が未だ見えないこの聖杯戦争、どこに辿り着くんだろうか……

 

Fate/strange Fake(6) (電撃文庫)
成田 良悟
KADOKAWA
2020-01-10