2020年1月発売の作品で面白かったものを紹介。
新作、シリーズ物でとりあえず3冊ずつ。感想書けてないものは近いうちに記事書きますー……

◆新作
『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります』(感想はこちら
発売前からTwitterなどで販促をしたり、試し読みの範囲が広かったりと、意欲的に発信してましたね。
おまけに1巻発売直後に、2巻プロローグを公開したりもしてました。人の心がないプロローグだった……と、ここまでが前フリ。
星の涙と言う、願いを叶えてくれる都市伝説がある街の、高校生を主人公にした少し不思議な要素を盛り込んだラブコメです。いいですよね少し不思議系ラブコメ。最近だと『青ブタ』とかが構成してるパーツが近いか。



『竜と祭礼 魔法杖職人の見地から』(感想はこちら
かなりの掘り出し物。土台がしっかりしたファンタジーで、1冊で綺麗にまとまっているのが尚良し。
壊れてしまった杖の修理を依頼された、稀代の職人の最後の弟子。
依頼主の少女と、どこまでの職人な少年による、竜の素材を求め祭礼の謎を紐解く、物語です。
Twitterでは表紙の褐色美少女推しでしたが、それが切っ掛けでも良いので、手に取ってほしい。
読んで損はない、と太鼓判を押せる1冊。



『転生王女と天才令嬢の魔法革命』(感想はこちら
小説家になろうからの書籍化。加筆修正されてて、読みやすく面白くなっています。
婚約破棄された令嬢を救ったのは……王女様。
少女たちの交流が、不器用ながら微笑ましくて落ち着きます。
……王女様の方は、魔法のある世界で魔法が使えず、自分で色々代用品を発明してて、周囲を振り回していますが。その勢いのまま、諸問題を吹っ飛ばしてくれるので、わりと爽快。



◆シリーズ
『Unnamed MemoryⅣ 白紙よりもう一度』(感想はこちら
これを挙げないわけがないんだよなぁ……何度も推してる作品。
Act.2の、開幕となるエピソードです。
1~3巻で描かれたAct.1とは状況が違うのだ、と突き付けられる展開は心にぐさぐさ刺さります。
会ったかもしれない、もう一つの物語。タイトルにある通り、白紙よりもう一度始まる、オスカーとティナーシャの在り方が示されます。



『つるぎのかなた3』(感想はこちら
ラノベ×剣道、2巻と対になるエピソードが収録された第3巻。
2巻は熱い男たち話でしたが、その裏側で繰り広げられていた、少女たちの戦いの話。
章間の間が悠が部長になった最新の時間軸で、合間の本編が2巻の裏側で過去回想なので、場面が転々と切り替わります。2巻を添えてお読みくださいと言う感じ。



『巴里マカロンの謎』
ラノベではありませんが、11年ぶりに新作が出た作品です。
小市民シリーズとも言われる作品の短編集。
日常の謎を取り扱ったミステリーですので、興味あるかたは是非。
2人が1年生の時の秋から冬にかけてのエピソードという事で、『秋期~』までとはまた違った味わいで楽しかったです。

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)
米澤 穂信
東京創元社
2020-01-30