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「長々とした話になったが、俺が言いたいのは、何かになるときに、それまで自分を育んできたものを捨てる必要はないってことだ。むしろ積極的に使っていこう」

 

魔弾の王の伝承を探るべく、ミラ達と少数でザクスタンに入ったティグル達。

天候に恵まれなかったり、ザクスタンがアスヴァールと不仲な事もあってそこに至るまで思うようにいかなかったようですけれど。

トラブルに巻き込まれないようにしようと思っていたはずなのに、巻き込まれていくんだからもうブラックホールか何かですかね。運命力が強い。

ザクスタン。王家と土豪とで対立している山と森の王国。

不幸な事故でミラとはぐれ、ティグル達は王子と同行し、ミラは土豪の有力者に保護されるとか狙っているのかという位の運勢だよなぁ。

 

表紙にも居ますが、流浪の戦姫オルガとミラが邂逅。

幼く未熟だったため知見を広めるべく領地を離れ、それでも竜具に見放されなかった少女。

本当、竜具の好みと言うのは分かりませんな。でも、いきなり領地経営を任されても、そりゃあ混乱するでしょう。戦姫の継承の性質上、優秀な補佐が揃っているとはいえど、失敗してしまうのも無理はない。

そこで一度立ち止まってしまったけれど、学ぼうとすることを止めなかった辺りは評価したい。遠回りをしたように思えますが、彼女には必要だったんでしょう。…独特の距離感が好きなので、オルガには評価甘め。

 

ザクスタンの騒動に巻き込まれる形にはなりましたが、ティグル達が出会った王子も、ミラを保護した人物も誠実で、意見を聞く余裕のある御仁で、ストレス少な目で読めましたね。

実際、この国でも魔物の暗躍があり、その芽を摘むことに成功しているので、結果としてはティグル達の行動がいい方向に動いているように見えますが。

別のところでも動いていて、それが最後に噴火したように見えるので心配。

あとはしっかりザイアンの描写が入っていて、相変わらずでしたね。多少丸くなった感じもしますし、ここまでくるとなんかもう長生きしてほしいな、みたいな気持ちも湧く。
ブリューヌ編で、どうなるかなぁ……