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「このまま慢心することなく努力を積み重ねていってほしい。君は……ヴェルは、必ずや歴史に名を残す魔法使いになるのだから」

 

WEB既読。

現代日本の商社で働いていた二十五歳の青年が、異世界に転生。

五歳の時に突然記憶を取り戻した形ですね。本人の自覚としては、夢も見ず寝て起きたら、違う世界にいたというもので、その割には結構順応してるというか。落ち着いてる感じですけどね。

貧乏貴族の八男として生まれたヴェンデリンとして、この世界に適合してる。

 

なろうの異世界転生モノとしては、王道なんじゃないですかねぇ。

幸いにして魔法の才能があり、師にも恵まれ、家を継げるわけでもないので冒険者となるべく大きな街に行って。そこから、立身出世が始まるストーリー。

表現がくどすぎるきらいはあるものの、ヴェルが概ね良い子に育っていますし、彼の周囲にも慮ってくれる人が多いので、ストレスは少なく読めるタイプ。……いやヴェルの実家周りは厄ネタの宝庫ではありますけど。

 

しかし、1巻意外な所で終わってましたね。

成長して冒険者予備校に通うようになった彼が、ある実績を立てたため謁見する事になるところで終わり。

謁見イベント(イベント言うな)まで入るかと思ったので、あれここで終わるんだと最初は思った。でも、冷静になると、2巻では舞台が王都に移りますし新キャラ登場のエピソードとしても妥当な所ではあるのか。