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「多分、今の甚夜君は私が何を言っても納得できないと思います。でも、貴方の言う弱さを忘れないでくださいね。きっといつか、その弱さを愛おしく思える日が来ますから」

 

明治編が10月予定、さらにはコミカライズも始動だそうで。

力を入れてるなーと言うのが伺える。巻ごとにカバー裏のイラストにも工夫されてますしねー。楽しみ増えていい感じです。

 

サブタイトルに在る通り、幕末です。

移り変わる時代が描かれます……それは決して穏やかなものではなく。

外国勢力の干渉に、幕府の態度などが合わさって、動乱が始まりそうな危うい雰囲気がある。

巻ごとに時間がどんどん流れてますが、それぞれの味わいをしっかり見せてくれる辺り、描写の幅が広くて凄い。直次なんか結婚して子どもいますしねー。

 

人々に不安が広まったことで、鬼が跋扈する部分も増え甚夜も仕事が増えていて。

ある廃寺に人喰い鬼が出るという噂を聞いて足を運んでみれば……そこで、彼は嘘吐きな鬼と出会うのだ。

鬼は嘘を吐けない筈ですが、天邪鬼の説話なんかもありますしね。

実際それに絡めて、優しい夢を見せてくるのが上手いし辛い。

 

今回は土浦絡みのエピソードも悲しいんだよなぁ。

もし出会いが違っていたら。また違う道もあったのかもしれない。

どのキャラも頑固故に道を譲らず、変えられず。鉢合わせればぶつかる事に成るわけですが。

敵対する相手の中にも魅力的な人が多いので、IFを想像するのが楽しくもありますね。

新キャラの野茉莉が可愛くて癒しなんですよねー。WEB既読民としては明治編も楽しみです。

鬼人幻燈抄 幕末編 天邪鬼の理
中西 モトオ
双葉社
2020-06-17