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「……それでも、私は戦う」

(略)

「私が竜魔神姫であるからだ。いずれこの魔界を統べる、王となるべき者……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。 

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

もう、タイトル・サブタイトルが完璧ですよね。

魔界最強の姫が、人類を滅ぼすべくこの世界に来て、グルメに負ける話です。

滅ぼすって言ってるのに、なんで食事してるのかと言えば、それが必要だから。

とある儀式で人類世界を滅ぼそうと決めたが、その儀式には厳格な決まりがあり、その一つが、「滅亡させる世界の存在した証を保管する」というもの。

 

そしてそれは、その世界に住まう生命が作り上げた文化の成果でなくてはならない。

なのでヴァルアリスは食文化にピントを当て、食べ歩きに興じてるんですが……舌が敏感だったばっかりに、美食にノックアウトされるばかり。天丼芸は鉄板。

狙ったように、その道に邁進し続けた店にばかり当たっているのもあって、運がいいのか悪いのか。人類目線だと良いことですけどね。滅びが先送りになるので。

 

本人はいたって真面目なのに、情報収集の魔法に粗があって、奇怪な行動をとってる場面も笑えました。それらを受け入れているお店の人々の心が広い。

……いやまぁ、接客やってると変わったお客様っているので、いちいち反応してられない部分もなくはないですけど。手が増えたりする客は、もうちょっと訝しんでいいと思うよ……

 

あと、ルビが分かりやすくて笑えます。位が高い兵士は「天魔星将(ドエライヒト)」、「神格天魔星将(ゴッツエライヒト)」みたいな感じですし。

主人公のヴァルアリスの称号も、竜魔神姫でトンデモナイゼですし。

他にも、シンデナカッタッスという蘇生魔法、アタランカラナという結界などなど。新規用語をバンバン出しつつ説明をルビで片付けている。

メインはあくまでも『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北』だからこそ、この辺のスピード感は好き。