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「いい加減に向き合い乗り越えなくては、胸を張って前に進めません。母上と会うのは、そのために必要なことなのです」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

1巻では都内の店舗を中心に食べ歩きしていたヴァルアリスですが、首都ならそりゃ美食が多いだろ、という考えのもと別の地域にも足を運ぶことに。

そしてそこでもまた美食パンチに敗北をするんですが。

今回もしらす丼を釣ろうとしたり車に引かれたり、奇行要素もあり。情報収集に難がありますね……いやまぁ、異文化交流って大変なものですけど、なんか違うような。

 

ヴァルアリス、基本スペックが高い分帳尻併せてしまうからな……

あと、地の文で書かれていましたけど、何だかんだ最後には美味しいものに辿り着いている辺り「食の天運」は確かに持ってそう。

餃子の時とか、店でトラブルが起きても、ピンチヒッターが美味しい料理を提供してくれてましたしね。

 

孤高の姫だった彼女が、サチュラやインフェリスと一緒に食事をすることで、少しずつ変わってきているのもいい感じです。

父親が言う、王の資質についても気が付けるんじゃないだろうか。

そんな彼女が人界で、かつて魔界から姿を消した母の痕跡を見つけて。

自分と向き合うために、心の穴を認めて、先に進むと決めた彼女の在り方は眩しい。

いや、グルメに敗北するばかりかと思っていた所に予想外のドラマが発生してびっくり。懐に余裕出来たら買って応援したいなぁ……