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「……わ、わかってねええ……! 伝わってねえー!」

「……コヨミ、後は任せた。書類もまとめ終わったし、私はログアウトして寝る」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

SAOサバイバーだった、探偵のクレーヴェル。

彼の事務所には、以前の縁からナユタとコヨミの少女が入り浸っていて。

コヨミはナユタと探偵の仲について警戒しているようですけれど、まぁ、それはそれとして彼のコネは頼って居たり強かですよね……

温泉に行きたいとコヨミが言い出して、クレーヴェルの心当たりを追及して同行する事に。

 

アスカ・エンパイア運営の不良社員たちの手によってつくられた、VR内の保養施設。

みんな面白がっていじった結果クオリティが上がったので、一般に公開してしまおうってなった下りは正直笑った。なにしてるんですか、運営の皆さま。

事案を懸念しているクレーヴェルの悩みも分かりますけど。ナユタも色々と無頓着だからな……正面からそれを指摘されても、表情に意識が行くあたりは凄い。

 

訪れた施設は営業しているようだったが、なぜかNPCの姿が見当たらず……不審に思って調べたオチが愉快で良かった。

まぁ、深く追及するとAIの反乱に繋がりかねない、自由度の高さが怖くもあるようですが。その辺りは、クレーヴェルみたいに問題に気付ける人が、どうにかするんじゃないですかね……

 

108の怪異」を中心にイベントを実装している、アスカ・エンパイア。

そこで新しく実装されたのが、宝探し要素を盛り込んだ、『元禄化秘祓絵巻』って。カピバラの中に紛れたウォンバットを探すクエストのようですが……

VRの中だからって、カピバラの海つくるのは思い切り良すぎじゃないですかね。

でも、モフモフの中に埋まる体験は正直興味あるな……本物よりも柔らかい、動くぬいぐるみみたいな状態で、獣臭さもなし。いいなー、楽しそう。

 

そんなゆるーいカピバラ絵巻があったかと思えば、行方不明になった父親を捜してほしいなんて話がクレーヴェルのリアルに持ちかけられたりもして。

探偵業はVR専門ではあるものの、手がかりがゲーム内に在りそうだという事で調査をしてみて。中々に闇が深いネタでしたが、終わり方はあっさりしてましたね……

そこは好み分かれそうでしたけど、メインキャラがナユタやクレーヴェルだし、個人的にはそんな気になりませんでしたね。