「情けない声を上げるな。貴様はいま、王の後ろにいるのだぞ。しゃきっとしていろ」
11巻ともなると、人間関係も落ち着いてきて、安心感がありますね。
いやまぁ、ザガンとネフィとかいつまで経っても初々しいカップルで、微笑ましいんですけど。
オリアスが、孫たちが可愛すぎてヤバいから帰るとか言い出すのも、ちょっと分かる。
信じられるか、これが魔王なんだぜ……?
日常パートが癒しになっているのは確かですけど、アザゼルと言う脅威を確認した以上、ザガンも無策のままでいるはずもなく。
キメリエスを相手に特訓を重ねている模様。難度が高いのか、負傷したりもしてましたが。
疲労が溜まっているのを察してくれる配下がいるのは、本当にありがたいですね。
ザガンとネフィの夢を繋げたリリスはグッジョブ。扉絵が「高校生の俺が後輩エルフを嫁にしたんだが~」になってたのも雰囲気出てて良かったですね。バルバロスとシャスティルが居るのもポイント高い。
ファンタジー世界でも、夢の中なら現パロが出来るんだよ! 勉強になったね。
視力を取り戻した黒花が、シャックスとコンビで調査に派遣されて。
その経過報告を聞くため妖婦ゴメリが城を発つ間際、フォルに色々吹き込んで。
影響があちこちに飛び火してて笑う。愛で力の為なら本当に手段選ばんな、あの人。
ただ、それによってアルシエラの事情とかが少し見えてきたので、結果としてはいい仕事してるのが、なんだろう。認めがたいけど認めざるを得ない。
マルコシアス亡き後の魔王筆頭であった、アンドレアルフス。
その彼が失踪したことは、もはや魔王の中で知れ渡っているようでしたが。
最長老の喪には服すけれど、アンドレアルフスが失踪しようがしったことかと、全方位から嫌われているのは正直笑えた。
ただで死んだとも思われては無さそうでしたけど。このままだと最後にポカやって退場した間抜けになってしまうので、せめて反撃くらいはしてほしいですが、さて。
別件も合わさって魔王に空席が出来るかも、という事で。
2つの異名を持つ魔王ナベリウスがザガンに接触。当代で魔王候補と目された有力な魔術師をほとんど抱えているのもあって、次は誰が魔王になるか、なんて話をしてましたが。
ザガンと殴り合って死んでないバルバロスと、ビフロンスを退けた実績のあるフォルの名前を挙げていたのは納得。
そして、その二人と並んでザガンが推したのがシャックスだって言うんだから、最高ですよね。黒花とのやり取り、見ていて楽しいので好きなんですよ、シャックス。
ザガンが敵に回したくないくらいには評価している、と言うのもまた良い。
世界が閉ざされているという話と、アルシエラの役割。
その辺りも結構情報出て来てましたが、銀眼の王関連の情報が全て明かされたわけでもなく。むしろ、情報が出る度にどういうこと……? ってなって続きが気になる。
今回のエピソードでリリスが覚醒して、アルシエラを引き留めたのは本当ファインプレーですよね。一年前の戦いで多くが喪われて、過去を知る人は貴重ですから。