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「悪いな。僧正からは逃げ続けて後悔した。上里の時も黙って見送った結果、重たいものを背負って抜け出せない。もうああいうのは真っ平なんだ!!」

 

上里勢力に追い込まれた唯一は、諸共自爆しようとして……上里自身に阻まれた。

しかし、復讐という軸がぶれ始めていた彼は、取り戻した『理想送り』によって異界へ飛ばされてしまい……

残った右手を回収して、上里勢力に「この右手は上里を取り戻す手がかりになるかもしれないんだよねぇ」と希望をちらつかせて、自分の手駒にするのは悪魔の様だった。

 

そして、追い込まれた状況で上里を見送ってしまった上条は着火。

「らしくないのはここまでだ!!」と。「上条当麻をみせてやる!!!!!!」と吠える姿は格好良かった。

まぁ、目標自体はハッキリしてますからね。上里が人質に取られているようなものだから、どうにかして彼を取り戻す。

それによって、上里勢力から敵対している理由を取り除く。言うは易し、の典型ではありますけど。まず第一に打った手は敵からの逃走でしたけど。

 

上里勢力の中でも唯一の悪意から逃れたUFO少女・府蘭の協力を取り付けて、どうにか道筋を立てようと奮闘するも……学園都市は未だ混乱の最中にあって。

エレメントと大熱波はさったものの、たちどころに全てが元どおりになるわけでもありませんしね。

避難所から離れられない人も多いし、ここに至るまでに悪意に触れて、リミッターが振りきれている子まで居る。

 

だというのに、大熱波の最中ほとんど動きがなかった学園都市の機材を駆使する『営巣部隊』が治安回復に向けて活動を開始。

上条たちが事件の一員であると指名手配したり、暴動鎮圧のために水浴びせたり、武器を回収するために荒業使ったり、と中々のヘイトを稼いでいましたが。

その志だけは、間違ってなかったんだよなぁ。終盤は手を貸してくれましたし。嫌いじゃないけど、好きでもない微妙な感じ。

 

学園都市をあちこち動き回って、手がかりを探して。何度も追い込まれながらも、目的を果たした上条たちに拍手を。良い恋の終わりでありました。

表は表でなかなか派手に暴れ回ってましたけど。『理想送り』で吹き飛ばされた上里は上里で、魔神たちのドタバタに巻き込まれてたのは正直笑った。

自分の意思で魔神に『理想送り』を使ったんだから、反撃されるのも止む無し……ではあるけど、怪獣大決戦に放り込まれたのはちょっと哀れではあった。

 

そして、最後。アレイスターが自ら動き、「彼」が対峙してましたが。

潮時と見切って即座に、容赦なく行動する辺りがらしいなぁ。そのあとおちゃらけて「クラスメイトに相談」とか言ってる辺りも含めて。

 

唯一の生死に関しては、どうなんでしょうね。上里が居ない間の振る舞いを想えば、容赦しなかった可能性も捨てきれないし。上里妹にしていたように、意識を封じ込める方法があったらそれを選んだかもしれないし。

敵として厄介なので、トドメを刺しておいて欲しくはあるけど、自称とはいえ「普通の高校生」な上里の関係者なら、その一線は超えて欲しくはないような。色々と想像できるので、こういう要素も楽しいですね。たまにある分には歓迎。