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「王の隣に立つのに大事なものはですね……」

「はい!」

「決して王に頼らないことです」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

 

ドイル賛歌は相変わらず。

馬術訓練を行う段になって、動物からも慕われる寵愛っぷりを披露していて、ここまで来ると清々しいですねー。

とは言え、彼のかつての行いがなかったことになるわけでもなく。

 

入学の宣誓の役回りを奪われた平民、リュート・シュタープには酷く恨まれていて絡まれることに。

まぁ彼がドイルに対する当たりが強いのは、それ以外にも理由があると後々明かされるんですが。恋は盲目とはよく言ったものですねー。

状況が切羽詰まってるとはいえ、手段は良くなかったので、ドイルに目論見を潰される羽目に。

 

そこで完全に切り捨てられず、想い人との関係が丸く収まる方法はないか悩むあたりドイルも人が好い……

まぁ、お相手が自分の婚約者付きのメイドで乳母姉妹でもあるから、失恋したら婚約者が悲しむよなぁとか。上手くすれば恩を売れるよな、とか。打算含みではありましたけど。

 

悩みながら合宿開始。

森に入って魔獣を狩りつつ野営をする、というもので。

下級魔獣の間引きをして、強い個体が生まれないようにするという役割もあるとかなんとか。

ドイルがこれまで打ち明けていなかった過去を、王子様をはじめとする親しい相手に伝えられたのは良かったですね。少しずつ、前進している感じがする。