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「こんな場面で登場するのはいつだて主人公に決まっているだろ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

長文タイトル化が進む中で、短く決まってるので気になってはいたんですよねー。

始まりこそおだやかな日常モノみたいな感じですが、タイトルに『異能』とある通り、特殊な力を持った少年少女のバトルロワイヤルが実施される事となって……

あらすじには「事件的怪作」とありますが、そこまでかなぁ、とはちょっと思った。

 

異能バトルロワイヤルが始まっても、そもそも自分の能力を自覚していないのがいたり。

戦闘に活用できない弱い異能の持ち主なんかも普通に居て。

視点人物を章ごとに入れ替えて行くことで、それぞれの事情やら見えて来ていいですねー。

バトロワだから死者も出て。それによって参加者のモチベーションに変化が出たり、怪奇事件として警察が捜査をする事態になったり。

 

ネームドの刑事キャラが居て、彼は章間で毎回出て来て捜査しているんですが、異能による事件で手がかりもほとんどなく……それでも、少しずつ近づいて行ってるのは凄い。

答えに至れる下地が元々あったとも言いますけどね。

能力者の日常とバトル、事件の捜査と、テイスト変わっていて中々楽しかった。

 

しかしまぁ、直す能力は汎用性高くて中々に反則的といいますか。

今回の参加者で、この順番でなければこの結末にはたどり着けなかったので綱渡り感はある。

犠牲も出たけれど、最後には少しだけ幸せがある感じで良かった。
電子版の書き下ろし短編は『橘香奈 空白の彼女』。
本編最後に記されていた、橘さんの背景が明らかになるエピソードですが、こっちはビターなんだよなぁ……