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「しょうがないから、刻也の言うとおりにするわ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

印象を操作するものだったり、運命の赤い糸をつむいだり。

相変わらず『アンティーク』の能力は幅広くて、それを扱う人々の向き合い方も様々です。

2章「ギャンブル」では、賭場で勝ちまくる不審な男を相手に、刻也と咲が賭けをする羽目になる話ですが……無茶するな、としか。

 

相変わらず4章の刻也と咲が可愛いん。

今回もまた刻也が咲を怒らせてしまってますけど、1巻の時と少し距離が変わってきてるのが良いですよねぇ。

表情には出にくいとしても。読者視点だと咲の内面描写があると、筒抜けで分かりやすい。早く付き合ってしまえ、とか言いたくなるけど。このもどかしい関係のままで居て欲しくもある、絶妙な距離感。

 

それ抜きにすると、1章の「影」が一番好きでしたかね。

刻也の学校で起きた『アンティーク』絡みの、静かな事件。

ある時、去年のクラスメイトと再会したものの彼女の事を覚えていなくて……後書きによれば、結構な難産だったらしく、当初の予定とは全く別物になったそうですが。

かなり良いテイストの話だと思っていたので、これが予定外に出来上がるのか凄いな……と感嘆するばかり。

今は真実を告げない、と選択した刻也の決断を尊重します。