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「俺は咲と共に生きていく」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。シリーズ最終巻。

咲もまた義眼型の『アンティーク』を所有していて……それもまた死を見るものであった。

ことここに至って、刻也は自分が知らないこと、見えていなかったことと向き合う必要に駆られます。

 

2人の出会うきっかけとなった「過去」も追いついてきて、非情さを突き付けてきますが。

直接的に死をもたらす『アーティファクト』とか物騒なものを、いくつも装備しているとか反則にもほどがある。

辛くも乗り越えた後、刻也は「付喪堂骨董店」に辿り着き――『アーティファクト』を使って、真実を知ることに。

 

自分の義眼のことや、秘されていた『アーティファクト』のこと。

死ぬ可能性を見る『ヴィジョン』も中々趣味が悪いとは思っていましたが。今回の主題となるものは、規模が違って。そんなことまで出来るのか、と驚かされた。

そして、最後に立ちはだかるのが都和子さんだって言うのも熱い展開ですし、その過程で1~7巻で出会った『アーティファクト』を活用してくのも、シリーズ物ならでは積み重ねが感じられて、とても楽しく読めました。

そして最後の終わり方が、1巻の終わりと対になっていて、構成が上手い。

 

構成に関しては、全てが計算でもないようなんですよね。

あとがきで書かれていましたが、各巻の4章を刻也と咲の話にするというのは当初の予定にはなかったそうで。

綺麗にまとまってるように見えたので、少し意外ではありましたね。2人の関係が少しずつ近づいているのを見ていなければ。確かに、ここまで思い入れのあるシリーズにはなってなかったかもしれない。

10年以上前の作品ではありますが、オススメです。